第二回新規先への面談依頼の手紙1例〜あなたの会社が大好きすぎてしまった編〜
「今、愛なら何をするか?」
この言葉は元野村証券出身の樋口さんの会社の企業理念です。独特な表現です。
この企業理念は、経営、事業行動、戦略、判断、人間関係、営業、広報などの一切の局面において、愛を選択するという意味です。
さて手紙を書くとき、お客さんを愛さなければ、愛してくれません。
愛してしまいすぎている手紙を書くのもひとつなのではないでしょうか。
某飲食店社長向け
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拝啓
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
お世話になります。@@証券@@支店の@@と申します。
どうしても@@社長にお会いしたい、この一心で社長様の会社に失礼ながら、何度もご訪問させていただいているものでございます。
社員様にもご迷惑かと思いますがどうかお許しください。
実は先日、@@社長の最初に創業された一号店であります、唐揚げ@@居酒屋@@店にお伺いしました。この一号店は、私に取っても思い出のお店となりました。
実は、@@社長の展開される唐揚げ@@居酒屋の唐揚げ爆発定食は私の日々の仕事の源となっているパワーランチです。あまりにも好きすぎて、@@社長がどんなお気持ちで1店舗1店舗を展開されたか、そのお気持ちを知りたく、東京都内23店舗すべての店舗様の唐揚げ爆発定食をこの1年をかけて食べに足を運んでしまいました。
おそらく、ただのバカかと思われるかもしれません。でも私はすごく感動したことがあります。それはすべての店舗の唐揚げの味、すべての店員様のご対応、そして店舗の綺麗さは比較できないほど完璧なものでした。そして創業された1号店も23号店も何も変わりません。
一般的に、多店舗展開を図るとどこかの店舗は、サービスが違ったり、味が変わったりしてしまうことがあるかと思います。
徹底した管理、徹底した教育、徹底した変わらぬ味は、やはり@@社長のご経営の賜物であると強く感じました。
この30年間、どれだけご経営の手腕を振るってこられたか、想像もできません。
社長、私は社長のお店のいちファンです。
だからこそ、社長の思いやお考えを直接お会いして、お聞きしたい、そう強く思っております。
ほんのわずかなお時間で構いません。一度、ご面識賜らせていただけましたら幸いでございます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
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まずはどんな会社でも、その会社の商品に触れ、どこに感動したかを具体化することで手紙が書きやすくなります。
ただ売上がいい会社だから会社にアプローチしても、社長には何も届きません。
しっかりとその会社を愛し、社長を愛することで、愛されるのです。